メキシコに暮らす

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【海外 妊娠&出産 体験レポ③】《産後編》メキシコで出産っていくらかかるの?どんな手続きが必要?

妊娠&出産レポの続きです。

産後に行った諸々手続きや、出産にあたりかかった費用総額をまとめました。

 

*妊娠編・出産編はこちらをご参照ください*sunana.hatenablog.com

sunana.hatenablog.com

 

退院後

 

 「 ビールを飲め!」

産後に多くのメキシコ人から言われて驚いたこと。

 

それは・・・ビールを勧められること! 

なんでも、母乳の出が良くなるそうです。

 

授乳期間のアルコールはご法度。のはず。

アルコール成分が母体の血中を通して乳児に入り込んでしまうためです。

(母乳ってそもそも血ですもんね)

 

最初は酒好きの言い訳かと思って聞き流していましたが、

このビール神話、かなりメキシコに浸透しているようで・・・

産科医からも「ビール?飲みたければOKよ」と言われました。

 

実際に、「私もビール飲んでるわよ!」

という乳飲み子を抱えた母親にも会ったことがあります。

 

とはいえ、やはり抵抗ありです・・・。

 

各種手続き

勤務先に報告

日本でも同様の当たり前のことではありますが、先ずは勤務先に報告です。

 

出産日により、産休・育休の最終日が変わってくるためです。

 

BCGの予防接種

日本では、生後1歳まで(通常5~8か月)に接種するの一般的なBCG。

 

メキシコでは生後すぐに接種することを小児科医から指示され、生後2週間足らずの時に1回目の接種を行いました。

 

当初はこんなに早く打って良いものか悩みましたが、この後に恐怖の「出生届」というイベント(不衛生な場&超混み)が待っていたので、早々に対応することに決めました。

 

出生届(メキシコ)

子供が産まれたら、役所へ行き出生の届け出を行い、

Acta de Nacimiento (=出生登録証明)”を入手します。

 

これで晴れて子供はメキシコ人となりました。

(厳密には、メキシコ国籍を取得)

 

この際に準備する必要書類が沢山あり、しかも役所によって(そして担当によって)言うことが違うため、手続きにかなり苦労しました。

 

長くなるのでこの場は割愛します。

そのうちに詳細記事を残したいと考えています。

 

出生届(日本)

メキシコの出生登録証明を入手したら、日本側への届け出も忘れずに行います。

 

期限は生まれてから3ヶ月

 

これを過ぎると受理されず、日本国籍を取得できなくなるため注意が必要です。

 

日本の出産に関する補助金申請

さて、別記事でメキシコでの産休手当の受け取り方を説明しましたが、

雇用契約が日本社であり日本の社会保険に加入している場合は、出産に関する補助金を受け取ることができます。

 

手続き内容は日本で出産した場合と概ね同様となりますが、

詳細は各勤務先にて事前に確認してください。

 

 

出産育児一時金

出産時にかかる費用の補助金です。

 

海外で出産した場合でも、日本の健康保険の被保険者(or被扶養者)であれば受給できます。

 

金額は1児当たり42万円。

海外の場合は40.4万円産科医療補償制度の対象外の出産のため)。

直接支払制度は利用できないため、出産後の申請となります。

 

申請書の項目のひとつとしては、担当産科医のサインが必要です。

 

可能であれば、事前に申請書を用意して置き、出産直後にサインをもらうことをお勧めします。

後から医師に連絡したり病院に行く手間が省けます。

 

出産手当金

出産のため会社を休む場合、その産休期間中の給料の一部(3分の2)が健康保険から支給されます。

 

こちらも出産一時金と合わせて申請書の産科医サインをもらっておくのが良いです。

 

出産でかかった費用総額:約37万円

妊娠・出産に当たりかかった費用(帝王切開の場合)です。

 

計73,600ペソ(36万8千円)

 

日本では帝王切開の費用だけで40~44万と言われていますので、

それと比較するとメキシコの方が割安です。

 

詳細内訳を見てみます。

 

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① 診察代(産婦人科

妊娠~出産までの定期検診+産後の検診です。

1回につき800ペソ(4千円)×合計12回

回数が積もってくると中々痛い出費です。

 

② 薬代

前記事でご紹介したビタミン剤など、産婦人科医の指示で購入した薬です。

筆者の場合、妊娠中に出血等のトラブルもあったため、その薬代も含まれています。

 

③ 出産費用

 

帝王切開の出産にかかった金額:合計56,000ペソ(28万円)

金額詳細が分かれているのは、それぞれ支払い先が違うためです。

 

普通分娩ですと、この6~7割ほどの金額になります。

 

ちなみに、この金額は私立病院によっても差がありますので、複数の病院に見積もりしてみることをお勧めします

 

費用を限りなく低く抑えたいという場合は、IMSS(社会保険庁)の公的病院ですと無料です。

 

 

おわりに

以上、3編に渡り、妊娠&出産体験をお話しさせていただきました。

 

こうして改めて思い出してみると、

「あれはこうしておけばよかった」とか準備不足を嘆く場面が沢山ありました。

 

今後、メキシコで出産に臨まれる方のお役に立てば幸いです!

 

メキシコでなくても、日本でも海外でも仔細違えど出産は同じように大変です。

が、後から振り返ってみると良い思い出。

貴重な体験ができたと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。