メキシコに暮らす

英語&スペイン語学習&メキシコ情報発信ブログ

メキシコ人にとっての「ママ」の存在感 ~メキシコ人と結婚するともれなく家族全員ついてくる件について

本日も、語学学習の名のもとにNetflix番組「MADE IN MEXICO」エピソード3をゆる~く視聴。

 

その中で、「メキシコ人のママとは?」というテーマで出演者がコメントしていたので一部ご紹介します。

 

 メキシコ人のママとは? ~Netflix番組MADE IN MEXICOより

 

 

Creo que la mama mexicana es super, super sobreprotectora.

メキシコの母親は過保護すぎる。

I think the Mexican Mother is super, super overprotective.

 

Tienen que ver con quién vas, con quién sales, con quién andas...

出かける相手や行き先を聞く。

They need to know who you're with, who you go out with, where you are at.

 

Pero a veces es demasiado. Es como, "ma, relájate."

時に度が過ぎる。落ち着け!

Sometimes it's too much. Like, Mom, relax!

 

Ah, pero eso sí, nos hace falta algo, y ahí vamos con la mamá.

でも待って、必要な時は、ママに頼る。

But wait a minutes…we need something, we run to Mom! 

 

引用: MADE IN MEXICO エピソード3

 

 

実際にメキシコ人を観察した結果分かったこと

続いて、メキシコに住みメキシコ人家族を持つ中で、個人的に学んだ「メキシコ人のママ」につついてお話しします。

 

ママ大好き!

メキシコに限らず、大体の人はママが大好きでしょう。

 

ですのでここでは、目に見える範囲で日本とどれだけの違いがあるか?について着目しました。

 

日本との違いとしては、その気持ちを言葉で伝えることだと思います。

 

別れ際、電話の終わり、メール、大きなイベント時など、事ある毎に愛を伝えあっています。

 

Te quiero. テキエロ「愛してる」  と。

 

ただ、感覚的にはかしこまった感じではなく、お決まり表現で「じゃあね」くらいの気持ちで言っていることがほとんどです。

 

最重要イベント「母の日」

メキシコの5月10日は「母の日」。

一年で最も重要なイベントのひとつです。

 

前述した愛と感謝を伝えるのはもちろんのこと。

 

アクティビティとしては、花束やプレゼントを贈り、家族間での外食が一般的。

 

学校や職場でも色々と催しがあります。

 

因みに父の日もありますが母の日ほど盛り上がりません。

(日本に比べれば祝っている方ですが)

 

電話は毎日

(筆者の知る限りのメキシコ人、ということを前置きに)

 

別々に暮らしていても、頻繁に連絡を取り合っています。

 

何でも報告。毎日なにを話すことがあるんだと思いますが、本当に何でも話します。

 

ニュースとか、家に虫が出たとか、サッカーの試合がどうだとか、もはや日課になっているような印象です。

 

今でこそ無料で通話できる時代ですが、昔はどうしていたのだろう?と不思議に思います。

 

考え方を変えると、無料で通話できるようになった結果、毎日電話する事態になっているようにも見えます。

 

定期往来を欠かさない

どんなに遠くに住んでいても、年に数回は家族集合があります。

 

イースターにクリスマス、誕生日、何かしらのイベント、何もなくても集まります。

 

自宅に泊まるのも当たり前なので、押しかけられて連泊というのもしばしば。

 

会えばハグ+キス

メキシコでは家族や友人間での挨拶はハグと頬にキス。

 

日本では家族にハグ、キスは恥ずかしくて中々できません。

 

結論

メキシコにマザコンという言葉は存在しないのではないかというくらい、みんなマザコンです。

 

もし今後、メキシコ人との結婚を考えている方がいらっしゃれば、その後にどうなるか?というところも考慮に入れて考えることを、自身の経験上、強くお勧めします。

 

ここまで、ネガティブにとられそうなことばかり書いておいてなんですが・・・常に愛情表現が豊かで家族を優先するメキシコ人の考え方は個人的には好きで、とても羨ましいと思っています。

 

 

 

【学習記録 スペイン語聞き取り+日英翻訳】スパングリッシュ ー英単語の多用について ~Netflix MADE IN MEXICO エピソード3より

本日も、筆者の学習記録です。 

 

 

はじめに ~学習内容について

題材

Netflix番組「MADE IN MEXICO」エピソード3

 

エピソード3のメインテーマはDía de muertos「死者の日」。

 

11月のイベント「死者の日」を迎えるfresa「フレサ」達の日常が映し出されています。

 

内容

メキシコ特有の表現+使えそうな表現を確認する。

 

日本語・英語にどのように翻訳されているのか確認する。

 

目標

・メキシコスペイン語の日常会話の聞き取りレベルを高める。

 

・日・英翻訳の勉強として。

 

 

スパングリッシュ

この番組を視聴していて感じたことは、メキシコ人会話中に頻繁に英単語が多用されていることでした。

 

日本語でもよくある現象ですが、今回はその例をいくつかピックアップしていきます。

 

Me encanta tu look.

直訳すると、「あなたの見た目、好きよ」といった感じですが、「見た目」の部分だけlookと英語になっています。

 

日本語でもカタカナ英語としてlookを良く使いますが、日本語は「ルックス=顔」の要素が濃いような気がします。

 

スペイン語で訳すとしたら、思いつくのはこの辺りのフレーズ。

estilo(英語のstyle)

cómo te ves(英語のhow you look)あたり。

 

さて、日本語字幕は以下の様になっていました。

 

「オシャレね!」

 

そして英語はありのまま訳されていました。

”I love your look.”

 

Estoy en shock. No tengo palabras.

まずは日・英語の字幕を確認。

「ショックで言葉が出ない。」

”I'm in shock, I'm speechless.”

 

英語のI'm in shockをそのままスペイン語にしてshockを残した形です。

 

この表現は普段から良く聞きます。

 

Estoy en...に続くスペイン語を考えましたが、shockに当たる単語のchoqueを使うのはあまり聞いたことがありません。

 

表現方法を変えて、Me están traumando. 直訳で「私にトラウマを与えてる」というような言い方もします。

 

Tenía demasiada stalkers.

「ストーカーが多いから。」

”I had too many stalkers.”

 

スペイン語でストーカーはacosadoresですが、そのまま英語でstalkerで伝わる模様です。

 

おわりに ~ふり返り

 

 メキシコ人のスペイン語会話中に多用される英単語。

 

全ての世代・階級のメキシコ人に伝わるわけではないでしょうが、一般的に使われていることが良く分かります。

 

今後のエピソードでも、注目して聞いていきたいと思います。

 

 

【学習記録】スペイン語の日常会話聞き取り+日英語翻訳 ~Netflix MADE IN MEXICOより

本日も、筆者の学習記録です。

 

 

 

はじめに ~学習内容について

題材

Netflix番組「MADE IN MEXICO」エピソード2

 

内容

メキシコ特有の表現+使えそうな表現を確認する。

 

日本語・英語にどのように翻訳されているのか確認する。

 

目標

・メキシコスペイン語の日常会話の聞き取りレベルを高める。

 

・日・英翻訳の勉強として。

 

メキシコ特有の表現

エピソード2でも、メキシコ独特の表現が出てきていますのでいくつかピックアップしました。

 

No mames.

冗談でしょ。

You're kidding.

 

メキシコでは本当に良く聞くスラング

 

男女共に仲の良い人同士で言い合いますが、実際はかなり強い言葉のようです。

 

翻訳では日本語・英語共にそこまで強い訳になっていませんが、使い方を誤るとかなり失礼になります。

 

というわけで筆者はどんなに仲が良くても使いませんが、メキシコ人と話す機会がある方は知っておくと便利です。

 

Dónde andabas?

どこ行ったの?

Where have you been?

 

andarは「歩く」

 

Dónde andas? 「どこにいるの?」と電話やメールで良く使います。

 

Estuvo cañon.

ひどかった。

That was terrible.

 

以前の記事で紹介した表現でEstá cañon.「すてき」というフレーズがありましたが、これは状況次第で「ひどい」という全く逆の意味になります。

 

 

【参考記事】

www.sunanamex.com

 

y terminamos ahí un chorro de días

数日間そこで手伝った。

And we ended up helping there for several days.

 

chorroは「噴射」。un chorro deで「たくさんの」という意味。

 

Provechito

どうぞ。

Enjoy it.

 

buen provechoで「どうぞ召し上がれ」という意味になりますが、料理を準備した側かどうか関係なく言うことができます。

 

メキシコ人はあらゆる物に縮小辞を付けて表現する特徴があり、これもprovechoに縮小辞の-itoを付けています。

 

おわりに ~ふり返り

エピソード2を視聴して、スペイン語での会話自体はそこまで難しくなく、スペイン語中級レベルであれば8割以上は理解できます。

 

あとはメキシコ特有の表現を知っていればほぼ9割分かる内容だと思います。

 

 

 

 

【Netflixスペイン語】MADE IN MEXICOエピソード2で出てくるメキシコスラング

息抜きで動画を観ながら、スペイン語と英語の言い回しと翻訳を学ぼうという欲深い気持ちで書いているブログです。

 

教材は前回に引き続き、Netflixの番組「MADE IN MEXICO」。

 

軽い気持ちで視聴できる上に、すぐに使えそうな参考になる言い回しが多くて勉強になります。

 

今回はエピソード2に出てくるメキシコのスラングを3つ綴っていきます。

 

güey

güey(グエイ)はスペイン語で「野郎」という意味を持つ単語です。

 

メキシコでは、特に男性の友人同士で良く使います。

 

どんな時に使うかと言うと、日本語には当てはまらないので和訳が難しいですが、英語の会話中で良く入る"man”に似ていると思います。

 

とにかく会話の節々でこのgüeyが入ってきます。

どんな感じか知りたければこの番組で注目してみて下さい。

 

この現象と意味について、MADE IN MEXICOのエピソード2内でメキシコ人の出演者が説明していますので、スペイン語と共にご紹介します。

 

和訳は字幕引用だと一部割愛されているので、筆者自身で入れました。

 

Qué onda güey? Es como hola.

Qué onda güey? (ケオンダ、グエイ)って言うと、hola「ハーイ」ていう意味になるよ。


Si alguién te dice güey es que le caes bien, y que eres amigo.

もし誰かにgüey(グエイ)って言われたら、それは2人が仲良しの友人ってこと。


Esas palabras como...como que identifican al mexicano.
Son un poco extrañas cuando las traduces al inglés.

この言葉は・・・メキシコ人だってことを証明する言葉かな。

英語に訳すとちょっと変な感じになるんだ。

 

gorda

gordaは「太った、デブの女性」という意味。

 

大抵の国ではこの言葉を女性に対して使用するのはタブーで失礼な行為に当たりますが、メキシコでは恋人の彼女に対して使われることがあります。

 

相手がどんなに痩せていても、逆に太っていても、gorda(ゴルダ)と言ってOK。

愛情表現のひとつとしてとらえられています。

 

番組内での説明は以下の通り。

 

Creo que la palabra "gorda" o "gordita", muchos novios se la dicen a su novia de cariño.

このgorda(ゴルダ)とかgordita(ゴルディータ)っていうのは、恋人同士で良く使われていて、彼女に対して愛情表現で言うことばだよ。


Es como si, en los Estados Unidos, le dijeras a una niña: "Hey fatty", güey, no mames, te suelto un putazo.

もしアメリカで女の子に”Hey fatty"(おい、太っちょ)、なんて言ったら、まあ、殴られるよね。

 

mi rey

mi rey(ミ・レイ)は「私の王様」という直訳になります。

 

筆者自身は、あまり聞いたことがありませんが、こちらも男性の友人同士で使われるようです。

 

番組内での説明は以下の通りです。

 

Cuando es tu amigo, pero quieres quedar bien, entonces le dices "mi rey, cómo estás? Cómo has estado?

友達で仲良くなりたい時に、”mi rey (ミ・レイ)、元気?元気だった?”という感じで使うんだ。


Imáginate decirle, "Hello my king, how are you?"

 想像してみてよ。 "Hello my king, how are you?" (ハロー、マイキング、元気?)って言うのを。

 

No, suena estúpidamente ridículo.

だめだな、かなり馬鹿らしく聞こえるよ。

 

 

おわりに ~ふり返り

メキシコのスラングは日本語や英語に訳すのが難しいものも多く、しかし知っているとスペイン語会話を聞いた時に、「あ、またあのフレーズ言ってる」と気付けて面白いです。

 

 

【Netflixでスペイン語+英語学習】MADE IN MEXICOでスペイン語の言い回し&日本語・英語翻訳を書き出し

息抜きで動画を観ながら、スペイン語と英語の言い回しと翻訳を学ぼうという欲深い気持ちで書いているブログです。

 

教材は前回に引き続き、Netflixの番組「MADE IN MEXICO」。

 

軽い気持ちで視聴できる上に、すぐに使えそうな参考になる言い回しが多くて勉強になります。

 

今回もエピソード1を題材に

 

1 気になるスペイン語表現をピックアップ

4 日本語・英語でどのように翻訳されているか?

 

 

・・・を追っていきたいと思います。

 

Los rumores corren muy rápido.

話はすぐに広まるわ。

Word gets out quick.

 

噂が広まることをcorren「走る」という表現を使っていたのでメモしました。

 

 

一方、英語訳ではrumorを使わずにwordの言い回しに変えられていました。

 

Somos de sangre caliente.

短気よ。

We are hot-blooded.

 

メキシコ人の性格を問われての一言。

 

日本語は意訳していますが、英語訳の通り、sangre caliente「熱い血」を持つ人種と表現されています。

 

短気というよりは、「情熱的」「感情的」という意味合いが強いように思います。

 

Dáme un poco de fe.

信頼してください。

Have faith in me.

 

こんな表現方法があるのだなと初めて知り、メモしました。

 

feは「信仰」など宗教的なイメージでしたが、辞書で調べたところ「信頼」「信用」という意味もありこの場面でも使われていました。

 

Aguántame un ratito, a ver si platicamos.

後で話しましょう。

Hold on. We'll talk later on.

 

ここで注目したのはaguántameとa ver si...の2点。

 

日本語ではどちらも訳に入っていませんが、

aguantarは「耐える」。「待つ」という意味は辞書を確認した限りではありませんが、

aguántameで「ちょっと待って」というニュアンスで良く使われます。

 

con una papa en la boca, así decimos.

口にビー玉を入れているみたい 。

They talk as if they had marbles in their mouths.

 

この番組に登場するfresa(フレサ=メキシコの金持ち)達の話し方の特徴を聞かた回答として出されたこの表現。

 

日本語、英語訳は全然違いますね。

 

スペイン語での直訳は「口にジャガイモを入れているみたい。」と言っています。

日本語・英語訳は「ビー玉」になっていました。

 

若しやpapaは「ジャガイモ」の他に「ビー玉」の意味があるのか?と思って調べましたがそのような情報は見つからず。

 

英語で翻訳された後、英語から日本語に翻訳されたのかな?と思うように意訳(?)が一致。

 

Hasta me enferme.

風邪ひいたわよ。

I even got ill.

 

ここに書き出したのは、hastaをどのように日・英訳しているか確認したかったためです。

 

ここでのhastaは「~ほど」という意味。

 

日本語では訳されておらず。

 

英語はevenと翻訳。

 

Dile popo porque estoy comiendo gracias.

食事中よ、うんちと言って。

Please, call it "popo" because I'm eating.

 

言い回しという主旨から若干ずれますが、気になったのでメモしました。

 

こちらはとある夫婦の会話。

夫「なんで俺が自分の子供以外のcacaを片付けなきゃなんないんだ」

の発言に対しての妻のツッコミが上記です。

 

cacaもpopoも「うんち」と理解していましたが、この会話を聞くと

 

caca「クソ」

popo「うんち」

 

というニュアンスに分けられる様です。

 

ついでに筆者の夫(メキシコ人)にもこの話をしてみたところ、

「・・・まあ、確かにpopoよりcacaの方が汚い単語だけど・・・食事中はpopoもダメだよね。」だそうです。

 

そりゃそうだ。

 

como novios de chocolate, por así decirlo.

”本命チョコ”みたいな存在さ。

It was a summer fling.

 

このひとことで注目したかったのはpor así decirlo「言うなれば」という表現方法だったのですが、それ以上に気になってしまったのはcomo novios de chocolateの部分。

 

直訳すると「チョコレートのカップルみたい」

ーつまりは(溶けてなくなるチョコのごとく)長続きしないカップル、

一瞬だけ付き合ってたよね、という意味なのだと思っていました。

 

英語はsummer fling「ひと夏の恋」と表現しているのでそれと近しいものがあります。

 

しかし、日本語訳は「本命チョコ」と訳されており、直訳でもなく文脈から意味を辿れず、なぜこの翻訳にしたのか?気になるところです。

 

Te lo suplico.

お願いだから。

I beg you.

 

あらゆる場面で使えそうだなと思ったのでメモしました。

 

suplicarは「頼む」「嘆願する」。

pedirや「お願い」という時によく言うpor favorよりも必死さが含まれ、「本当にお願い!」という気持ちが込めたい時に使えます。

 

おわりに ~ふり返り~

学習の振り返りとして、簡単なスペイン語単語を改めて辞書で引いて意味を再確認したり、他の意味を持っているのか探す機会が増えました。

 

また、翻訳はその国の人がより親しみやすく理解しやすい表現にあえて変えている部分も見られましたが、疑問の残る翻訳もチラホラあり。

【Netflix番組 「MADE IN MEXICO」でスペイン語+英語学習】メキシコ独自の表現をエピソード1から探してみる

今回も引き続き、Netflixオリジナルのリアリティー番組「MADE IN MEXICO」を教材としてスペイン語を学んでいこうと思います。

 

エピソード1で出てくる会話で気になった表現をまとめてみました。

 

メキシコ独特の表現

メキシコ人セレブが登場するこの番組。

 

メキシコ独特のフレーズが沢山出てきますのでご紹介していきます。

 

El ser un mexicano es, puta qué chingón.  

まずは日本語訳を見てみます。

「メキシコ人は最高だよ。」

 

chingónとは、メキシコで頻繁に使われるスラングで「超」「すごい」といった意味。

ここでは「最高」と訳しています。

 

putaは「売春婦」。

色々な場面・意味で使われますが、ここでは特に対象はなく、感嘆的な役割で発音しているように聞こえます。

日本語であまり言いませんので、訳では省かれていますが、スペイン語をよ~く聞くと、確かに言っています。

 

次に、英語訳を確認してみました。

”Being Mexican is puta qué chingón.”

 

・・・えっ?全部英語になっていない?

 

想像ではfu**ingとかcoolとかいう単語が使われるかと思っていたのですが、まさかのそのままスペイン語でした。

 

Tengo muchas broncas en mi vida.  

broncaは「論争」。ここでは「問題」の意味。

 

スペイン国立アカデミーのデジタル版で検索してみました。

 f. Guat. y Méx. dificultad

 訳:女性名詞 グアテマラとメキシコ dificultad「困難」

 

そして日・英訳は以下の通り。

 

「俺の人生はいつも問題が起こる。」

”I have many issues in my life.”

 

Te dejo para chambear.

chambearは「働く」。

同義語はtrabajar。

 

メキシコの他、コスタリカグアテマラホンジュラスでも使われている単語とのこと。(スペイン国立アカデミー辞典より)

 

メキシコでは友人や親しい同僚間で良く聞くフレーズです。

 

翻訳を見てみます。

 

「そうだね。」

”I will let you work.”

 

日本語訳は厳密に訳されていませんでした。

直訳すると「君を働かせるよ。」・・・・なんて風には言わないし、

もっと自然な表現を考えると、「もう行かないとね」とかでしょうが、1~2秒で読めるよう文字化することを考えて、最短の翻訳としたと考えます。

 

こうして見てみると、字幕翻訳って難しくて奥が深そうです・・・

 

Neta? Guácala.

netaは「真実」。

メキシコでは、「本当?」と言いたい時によく使います。

  

guácalaもメキシコの口語で気持ち悪い感情を表現する時に使い、日本語訳すると「うぇー」という感じです。

 

番組内での日・英翻訳は以下の通り。

 

「本当?」

”Really?” 

 

Neta?の部分のみ訳されていました。

やはり省略が多いですね。

 

Híjole.

こちらは驚きを表す時に用いられる表現です。

 

hijo(息子)に人称代名詞のleが付いて出来た単語。

 

 

日・英訳はどうなっているのか・・・

 

「すてき」

 ”Híjole."

 

英語翻訳はそのままスペイン語を採用。

これで意味が通じているのか疑問です・・・。

 

Este...

会話中に話す内容を考えている時に、間をもたすために言うことば。

 

こちらもメキシコ特有の表現と言え、頻繁に使われます。

 

スペイン語が分からない人も、メキシコ人がやたらこの単語を発するので耳に残るようで、「エステーエステーって言ってるけど、どういう意味?」と聞かれたりします。

 

日・英訳は以下の通り。

 

「そうね・・・」

”Well…”

 

Está cañonsísimo.

cañonは「渓谷」という意味ですが、estar cañonで「素晴らしい」「すごく良い」という意味に変わります。

 

形容詞+ ísimoで最上級を表しますが、ここで使用されているcañonは名詞なので、文法的には誤りなのでは・・・?

 

日・英訳は以下の通り。

 

 「すてきね」

 ”Yes, it's cool."

 

エピソード1だけでも3~4回はEstá cañon.が出てきたので、日常会話でよく使われるフレーズとして覚えておくと便利。

 

おわりに ~学習の振り返り~

気軽に視聴していた番組ですが、いざディクテーション(文章に書き出し)してみると、聞き逃している単語が多くありました。

 

また、日本語・英語の翻訳が本来の会話の内容と若干異なっていたり、省かれているケースに気が付きます。

プロの翻訳家の方々のセンスが問われる部分であり、たった一文を翻訳する上での苦労がうかがえます。

 

学習の量はこなせませんが、集中してリスニング&ディクテーションすると学習内容がしっかり身に付くと感じました。

 

今後もゆるーく続けていこうと思います。

 

【スペイン語学習】メキシコ人同士での自然な挨拶 ~Netflix番組 「MADE IN MEXICO」より

前回は、Netflixオリジナル番組のMADE IN MEXICOをご紹介しました。

 

スペイン語を勉強する上でも役立つリソースだと思ったので、いくつか取り上げて行こうと思います。

 

今回は、「メキシコ人同士の挨拶」編として、シーズン1・エピソード1に出てくる会話をご紹介します。

 

初対面の相手と

この番組では初対面の相手との挨拶は英語が多かったような気がしますが・・・スペイン語でも挨拶シーンがありましたのでご紹介します。

 

Cómo está? Mucho gusto. はじめまして。

-Encantado. はじめまして。

 

とあるパーティーで出会った2人の最初の会話シーンです。

 

初対面でCómo está? (お元気ですか?)と聞くのはあまり日本ではないかなと思い印象に残りました。

 

この他にも、Hola, mucho gusto.と挨拶しているシーンもあり。

 

親しい友人同士での挨拶

子供の頃からの友人であるPepe、Shanik、Carlosの3人が挨拶するシーンをとりあげてみました。

会話の内容は以下の通りです。

 

Pepe: Hola hola.  やあ。

Shanik: Qué onda? Cómo estás?  ハーイ、調子はどう?

 

Carlos: Qué hubo? やあ。

Pepe: Cómo estás hermano? 調子は? 

Carlos: Bien, y tú?  いいよ、君は?

 

 

典型的なメキシコ人同士の挨拶。

スペイン語のテキストには載っていないところを少し補足します。

 

Qué onda(ケオンダ)って何?

メキシコで頻繁に使われるこのフレーズ。

 

ondaとは「波」「波長」という意味。

 

Qué onda(ケオンダ)で「元気?」という意味になり、友人同士(特に若者)の挨拶で頻繁に使われています。

 

おそらくは他のスペイン語圏の国では使われない、メキシコだけの表現。

 

メキシコにいるかた、メキシコ人と話す機会のあるかたは覚えておくと便利です。

 

Qué hubo(ケウーボ)って何?

こちらもメキシコで良く使われる「元気?」、英語で言うWhat's up?です。

 

若い世代の友人間、特に男性が良く使っています。

 

接客時での挨拶

主要登場人物の一人であるPepeさんはクラブ経営者。

 

エピソード1では自身の経営するクラブで常連客と思われるグループと挨拶代わりに会話。その会話内容がコチラ。

 

Pepe: La están pasando bien? 楽しんでる?

客:Muy bien. すごく。

Pepe: Cualquier cosa, me dicen, no? 何でも言ってくれ。

客:Seguro que sí. ああ。

 

pasarla bien

「楽しむ」という意味で良く使われます。

 

接客時でなくとも、通常会話で良く使用される表現です。

 

レストラン等では、Todo bien? とも良く聞かれます。

こちらは「すべて順調ですか?」という意味です。

日本ではあまりこういった声がけはありませんが、メキシコでは良く耳にします。

 

店側スタッフとの挨拶

最後に、店のオーナーであるPepeが、店員と思われる男性と言葉を交わしているシーンをご紹介します。

 

店員: Como estás? 調子は? 

Pepe: Todo bien, y tú? いいよ、君は?

店員:  Excelente. 最高だよ。

Pepe: Cómo vas? どう?

店員: Está tranquilito. 今日は静かだ。

 

タメ口が当たり前

メキシコでは、お客さんかよほどの年上でもない限りはタメ口が当たり前。

2人の関係は不明ですが、ここでも店員はオーナーのPepeに対してタメ口のtú(君)で話していました。

 

※人間関係別の相手への「呼び方」について興味のある方はこちらの記事をどうぞ 

www.sunanamex.com

 

Cómo vas?(コモバス)って何?

「元気?」という意味でも使えますが、このシーンでは店の進捗状況を聞いており、「(店の)調子は?」「どんな感じ?」というニュアンスでの質問です。

 

まとめ ~ふり返り~

改めてメキシコ人同士の挨拶を聞いてみると、スペイン語学習テキストに載っている基本フレーズをそのまま使っても自然に聞こえるんだなと思いました。

 

英語や日本語の外国人用のテキストを見てみると、実際はほとんど使わない不自然なフレーズが載っていたりするので、そういった意味ではスペイン語は学んだことをそのまま使える言語です。

 

上記の会話は全てMADE IN MEXICOのエピソード1に盛り込まれていますので、興味があれば観てみて下さい。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。