前回は、Netflixオリジナル番組のMADE IN MEXICOをご紹介しました。
スペイン語を勉強する上でも役立つリソースだと思ったので、いくつか取り上げて行こうと思います。
今回は、「メキシコ人同士の挨拶」編として、シーズン1・エピソード1に出てくる会話をご紹介します。
初対面の相手と
この番組では初対面の相手との挨拶は英語が多かったような気がしますが・・・スペイン語でも挨拶シーンがありましたのでご紹介します。
Cómo está? Mucho gusto. はじめまして。
-Encantado. はじめまして。
とあるパーティーで出会った2人の最初の会話シーンです。
初対面でCómo está? (お元気ですか?)と聞くのはあまり日本ではないかなと思い印象に残りました。
この他にも、Hola, mucho gusto.と挨拶しているシーンもあり。
親しい友人同士での挨拶
子供の頃からの友人であるPepe、Shanik、Carlosの3人が挨拶するシーンをとりあげてみました。
会話の内容は以下の通りです。
Pepe: Hola hola. やあ。
Shanik: Qué onda? Cómo estás? ハーイ、調子はどう?
Carlos: Qué hubo? やあ。
Pepe: Cómo estás hermano? 調子は?
Carlos: Bien, y tú? いいよ、君は?
典型的なメキシコ人同士の挨拶。
スペイン語のテキストには載っていないところを少し補足します。
Qué onda(ケオンダ)って何?
メキシコで頻繁に使われるこのフレーズ。
ondaとは「波」「波長」という意味。
Qué onda(ケオンダ)で「元気?」という意味になり、友人同士(特に若者)の挨拶で頻繁に使われています。
おそらくは他のスペイン語圏の国では使われない、メキシコだけの表現。
メキシコにいるかた、メキシコ人と話す機会のあるかたは覚えておくと便利です。
Qué hubo(ケウーボ)って何?
こちらもメキシコで良く使われる「元気?」、英語で言うWhat's up?です。
若い世代の友人間、特に男性が良く使っています。
接客時での挨拶
主要登場人物の一人であるPepeさんはクラブ経営者。
エピソード1では自身の経営するクラブで常連客と思われるグループと挨拶代わりに会話。その会話内容がコチラ。
Pepe: La están pasando bien? 楽しんでる?
客:Muy bien. すごく。
Pepe: Cualquier cosa, me dicen, no? 何でも言ってくれ。
客:Seguro que sí. ああ。
pasarla bien
「楽しむ」という意味で良く使われます。
接客時でなくとも、通常会話で良く使用される表現です。
レストラン等では、Todo bien? とも良く聞かれます。
こちらは「すべて順調ですか?」という意味です。
日本ではあまりこういった声がけはありませんが、メキシコでは良く耳にします。
店側スタッフとの挨拶
最後に、店のオーナーであるPepeが、店員と思われる男性と言葉を交わしているシーンをご紹介します。
店員: Como estás? 調子は?
Pepe: Todo bien, y tú? いいよ、君は?
店員: Excelente. 最高だよ。
Pepe: Cómo vas? どう?
店員: Está tranquilito. 今日は静かだ。
タメ口が当たり前
メキシコでは、お客さんかよほどの年上でもない限りはタメ口が当たり前。
2人の関係は不明ですが、ここでも店員はオーナーのPepeに対してタメ口のtú(君)で話していました。
※人間関係別の相手への「呼び方」について興味のある方はこちらの記事をどうぞ
Cómo vas?(コモバス)って何?
「元気?」という意味でも使えますが、このシーンでは店の進捗状況を聞いており、「(店の)調子は?」「どんな感じ?」というニュアンスでの質問です。
まとめ ~ふり返り~
改めてメキシコ人同士の挨拶を聞いてみると、スペイン語学習テキストに載っている基本フレーズをそのまま使っても自然に聞こえるんだなと思いました。
英語や日本語の外国人用のテキストを見てみると、実際はほとんど使わない不自然なフレーズが載っていたりするので、そういった意味ではスペイン語は学んだことをそのまま使える言語です。
上記の会話は全てMADE IN MEXICOのエピソード1に盛り込まれていますので、興味があれば観てみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。