こんにちは、メキシコ在住のスナです。
日本では桜の時期ですね。
メキシコには桜はありませんが、ジャカランダという紫色の花木が満開を迎えています!
ジャカランダとは?
ノウゼンカズラ科に属する中南米原産の樹木で、成木は15m程の高さです。
日本ではあまり見かけませんが、世界三大花木のひとつとされています。
スペイン語では「ハカランダ」と発音し、メキシコでは3月頃から薄紫色の花をつけます。
そのため日本人は桜を連想される方が多いようです。
メキシコのジャカランダの歴史
初めて植林したのは日系人
現在のメキシコ人にとってジャカランダは春の訪れを感じさせる花木となっていますが、意外にもそのきっかけを作ったのが日本人のある庭師でした。
メキシコ革命(1910-1917)後に松本辰五郎という日系人の庭師が、街路樹としてこのジャカランダの植林を当時の大統領アルバロ・オブレゴンに勧めたというのが始まりだそうです。
花見の習慣はない ~屋外飲酒は御用
ところでメキシコでは花見の概念はないので、日本の様にジャカランダの下でパーティーしたりお酒を飲んだり・・・ということはしません。
(むしろ、屋外での飲酒は法律で禁じられているので花見酒はNGです)
ジャカランダを観察してみる
ジャカランダは普段遠くから眺めることが多かったので、今回は少し近づいてみてみました。
花を観察する
写真がかなりボケて見えにくいですが・・・
一つの花房に50個程の花が密集しており、ラッパのような形状で、桜とは全く違う形であることが分かります。
実を観察する
満開を過ぎた頃から、茶色く丸い形の実が成ります。
中には無数の種子が詰まってるのですが、中を開けてみようと試みたところ・・・予想外に硬い!
無理矢理手折って開けるのも気が引けるので断念しました。
葉を観察する
葉はシダの様な形状をしています。
葉が付いた若木を育て観葉植物として楽しむ方もいるそうです。
地面を観察する
満開を過ぎる頃から、桜の様に地面が紫色の絨毯になります。
一つ、毎年気になっているのですが、ジャカランダの木の下に、大量のアリの巣があり、落ちた花びらをせっせと運んでいるのです。
調べても分からなかったのですが、花弁に密があり食用としているのでしょうか・・・?
日本にもありますジャカランダ
日本でもこのジャカランダを見ることができます。
静岡の熱海、宮崎の日南、長崎の雲仙にジャカランダの樹木通りがあり、
季節は5月~6月頃に開花なので、メキシコよりも遅めの開花です。
機会があれば是非行ってみたいスポットです!
最後までお読みいただきありがとうございました。