メキシコの新型コロナウイルス関連で、現地の気になるニュースを見つけました。
その内容がメキシコらしいと感じたので、感染状況と合わせてご紹介したいと思います。
現在のメキシコ国内感染状況
ニュース紹介の前に、まずは本日付けのメキシコの感染状況です。
ついに死者数が2万人を超えてしまいました。
連日、新規感染者が4千人を超えており、その数も上昇傾向にあります。
● 感染者数(累計):175,202人
● 死亡者数 : 20,781人
(更新日時:2020/6/20 現地時間)
コロナマップ
6/22~6/28週に適用される信号情報が発表
全国32州の内:
● 赤 :15州
● オレンジ:17州
● 黄 :なし
● 緑 :なし
※信号システムとは・・・
メキシコ政府により発表された経済社会活動の再開の指針。
各州の感染状況に応じて信号色(赤・オレンジ・黄・緑)が毎週変更される。
気になる現地ニュース紹介
「父の日に集まらないで!」
本日6/21、日本は父の日です。
同じくメキシコも父の日。
これを受けて前日の6/20にメキシコ政府保健省のロペス・ガテル次官が以下の通りコメントを出しました。
「明日の父の日にあたり、家族で集まらないよう国民の皆さまへお願いいたします。」
「現時点ではまだパーティーや集会を行えるような状況ではありません。心を寄せ合い、他の方法で祝い、社会的距離を保ってください。」
<参考記事>
わざわざメキシコ政府が公に呼び掛けているのには、警戒信号が緩和されたことが関係していると考えられます。
先週6/15より全国のうち半数の州で感染警戒信号が「オレンジ」に緩和されています。
※政府が発表している飲食店に対する活動指針は以下の通り
赤 :店頭販売・宅配サービスのみ
オレンジ :収容人数の50%の再開可
つまり信号が「オレンジ」に緩和された州の人々が外出し、飲食店が「密」となることが予測できます。
これに対して政府が警鐘を鳴らしているのです。
こういった呼びかけは日本の報道では見ませんでしたので、
「さすがメキシコだな・・・」と思いました。
メキシコ人は、何より家族が最優先。その関係を大切にしているという国民性があります。
母の日ほどの盛り上がりではありませんが(全世界のお父さんごめんなさい)
父の日も家族で集まったり、一緒に外食することが一般的です。
ただでさえ長期間の外出自粛が続いていることに加えて、
”Nueva Normalidad" (=新たな常態)と銘打ち通常生活の段階的解除が推し進められており、感染拡大は避けられないのでは・・・と思います。
以上、メキシコ人の文化が垣間見られる時事ニュースでしたのでご紹介させていただきました。
引き続き、メキシコの感染状況を追っていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。