メキシコに関するあれこれを雑多に綴っています。
メキシコではコカ・コーラの消費量が世界一とされています。
1人当たりの年間消費量は163L。
一日当たり450mlも飲んでいる計算となります。
なぜ消費量世界一になったのか?
水の代わりにコカ・コーラ
なぜ世界一コカ・コーラを飲まれる国となったのか?
コカ・コーラがメキシコで販売開始されたのは今から約100年前の1921年。
以前のメキシコでは、水が現在よりも汚染されており、ボトル販売されているミネラルウォーターを購入する必要がありました。
しかしそのミネラルウォーターの値段が高く、より安価なコカ・コーラが飲料水代わりに飲み始められたのがきっかけです。
その後、水質は改善したものの、未だに習慣としてコカ・コーラを飲み続けている経緯があります。
どんな場面で飲むの?
家庭で
パーティで
あらゆる飲食店で
タコスの屋台で
会社で
ちょっと喉が渇いて・・・
日本でいうお茶や水があるところにコカ・コーラがあると思えば分かりやすいかと思います。
あらゆるシチュエーションでコカ・コーラを水分として摂取している。
これがメキシコのコカ・コーラ消費量が世界一たる理由になっているようです。
メキシコのコーラは 世界一美味しい?
メキシコのコーラは、本場アメリカよりも美味しい!
と言われています。
なぜか?
それはメキシコでのコーラ製造過程で使われる甘味料にあると言われています。
アメリカを含む多くの国では、甘味料に「コーンシロップ」を使用しているのに対し、
メキシコでは「砂糖(サトウキビ)」を使用しています。
これが美味しさの違いに起因しています。
一部のコーラマニアに”Mexi-Coke"と呼ばれ好んで飲まれている程です。
この事実を以前からやんわり知っていた筆者。
ほとんどコカ・コーラは飲みませんが、たまに飲んだ時に、
「良く分かんないけど、まあ日本のより美味しいのね。うん、そんな気がする」
とか思っていました。
しかしよくよく調べてみたら、現在はメキシコ製造でも一部しかサトウキビを利用していないことが判明。
しかも瓶に限るため、自分が飲んでいたものはいわゆるMexi-Cokeでないことは確実。
味の分からない女であることが良く分かりました。
肥満大国メキシコ
成人の7割が肥満
OECDが2019年に発行した”The Heavy Burden of Obesity”によると、
15歳以上のメキシコ人の肥満率は72.5%。
チリに次いで2番目に肥満率の高い国となります。
またOECDは肥満が国のGDP成長率に悪影響を及ぼすデータも公表。
メキシコは加盟国の中で最悪の-5.3%という結果でした。
この問題を受けて、政府は2014年より高カロリー食品への課税措置を打ち出し対策していますが、改善の兆しは見えていない状況です。
炭酸税に対しコカ・コーラ社は反論
メキシコ政府が2014年から導入した課税処置のひとつとして「炭酸税」があります。
その内容は炭酸飲料1Lにつき1ペソ(約5円)を課税するというもの。
これに対し、コカ・コーラを含む炭酸飲料業界は反論。
当業界によると、メキシコ人の平均消費カロリーのうちソフトドリンクが占める割合は6%前後程度であるという調査結果を示しています。
確かにメキシコ人の肥満原因は食生活全般にあると思われ、
炭酸飲料はその一端に過ぎません。
・・・が、やはり他国に比べて摂取量が段違い。
この点を見直さなければ改善されないのでは?と思ってしまいます。
メキシコでは「Coca(コカ)ください」と言おう
ちなみにメキシコでコカ・コーラを注文したい時、
「コーラ」と言っても通じません。
メキシコ人は”Coca(コカ)”と言っています。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。