今日も書きたいことだけ綴ります。
メキシコ在住ですが今回はスペイン関連のお話。
筆者の大好きなスペイン人女優ペネロペ・クルスについて、彼女が出演する映画をご紹介しつつお話してきたいと思います。
- ペネロペ・クルスってどんな人?
- ペネロペ・クルスが好きな理由
- ペネロペ・クルス出演のおススメ作品10選
- Jamón jamón(ハモン、ハモン)/スペイン/1992年
- La Celestina(ラ・セレスティーナ)
- Abre los ojos(オープン・ユア・アイズ)/スペイン/1997年
- Todo sobre mi madre(トド・ソブレ・ミ・マドレ)/スペイン/1999年
- Blow(ブロウ)/アメリカ/2001年
- Noel(ノエル)/アメリカ/2004年
- Volver(ボルベール〈帰郷〉)/ スペイン/2006年
- Vicky Cristina Barcelona(それでも恋するバルセロナ)/スペイン・アメリカ/2008年
- Los abrazos rotos(抱擁のかけら)/スペイン/2009年
- Pirates of the caribbean: On stranger tides(パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉)/アメリカ/2011年
- おわりに
ペネロペ・クルスってどんな人?
スペイン・マドリッド出身の女優。
2020年現在は45歳。
日本でよく知られているのはハリウッド映画への出演作品ですが、スペイン映画にも数多く出演しています。
個人的にはスペイン映画の方が生き生きとした演技を観ることができ、オススメ作品が多いです。
肖像権の関係で写真を載せられないので、顔が思い出せない!という方は
コチラにとんで見てみて下さいね。
ペネロペ・クルスが好きな理由
どうでも良いですが、筆者がなぜ彼女が好きか?について語らせて下さい。
出来るだけ簡潔に済ませます。
とにかく、顔が好きです。
すっぴんメイクも派手メイクもとにかく美しい。
168cmという小柄ながら存在感のある体当たり演技。
スペイン語訛りの英語が特徴的。
ペネロペ・クルス出演のおススメ作品10選
それでは、ペネロペ・クルスが出演している作品を公開順でおススメ紹介させていただきます。
観たいと思った方のため、ネタバレなしでいきます。
Jamón jamón(ハモン、ハモン)/スペイン/1992年
スペインの片田舎に住む男女の複雑な恋愛関係を描く作品。
映画デビュー作にして主演を務めています。
彼女は当時18歳。
初々しい姿が魅力的です。すっぴん美少女です。
というかデビュー作で、しかも18歳で、裸になっちゃったのね、という感じ。
Jamón(ハモン)とは、スペイン語でハムのこと。
スペインと言えば生ハムが有名ですが、作中の要所要所で豚やハムが登場。
またJamónは隠語として『(体つきが)良い女』という意味も含んでおり、女性と食用のハムをかけてこのタイトルが付けられています。
では私の好きな1シーンをご紹介・・・
ペネロペ演じるシルビアを口説くムキムキ男ラウルの会話にて:
シルビア :”Eres un guarro."「あんた汚いわね」
ラウル :”Una jamona."「(君は)いい女だ」
はいっ。
これだけだと「ん?」という感じですので解説します。
シルビアは「あんたguarroね。」と言っています。
guarroとは『豚、汚らしい』という意味。
それに対し、ラウルが「(君は)jamonaだ。」と返しているのです。
jamonaとは、ハムの女性。つまり『いい女』って意味になるんですね。
このやりとり、リズムが良くて記憶に残ります。
因みにラウル役は若き日のハビエル・バルデム。
現ペネロペの夫です。
La Celestina(ラ・セレスティーナ)
中世15世紀頃にフェルナンド・デ・ロハスによって書かれた小説がもとになっており、スペイン版ロミオとジュリエットとも言われています。
セレスティーナとは、物語に登場する老婆の名前。
彼女は売春宿の女主人であり、得意の魔術を使い男女の仲を取り持ち報酬を得る強欲な人物。
日本で言う「やり手婆あ」といったところです。
あまりにこの小説が有名なため、セレスティーナという名はスペインではイメージが悪く子供につけないのだそう。
そしてペネロペはジュリエットもといメリベアという少女の役。
彼女の初期の映画に良くある周囲の混沌に振り回されるか弱い乙女な役どころです。
この小説はスペインではドン・キホーテに次ぐほどの有名な作品。
スペインの歴史に触れるにはちょうど良い映画だと思います。
Abre los ojos(オープン・ユア・アイズ)/スペイン/1997年
Open Your Eyes [ All Region Import] Abre los ojos by Alejandro Amenabar
金持ちでハンサム・美人なセフレもいる完璧な男が、ペネロペに一目惚れ。しかしセフレの嫉妬により事故に遭ったところから人生が転落していく、サスペンス映画。
超モテ男が一目惚れしちゃうくらいの女性ってどんなだよ。
という疑問にペネロペが見事に答えています。
とにかく可愛い。
周りにいたら絶対好きになっちゃいます。
この作品は、2001年公開のトム・クルーズとの共演作Vanilla sky(バニラ・スカイ)のオリジナル版です。
アメリカ版の方はヒロインだけ同じペネロペを起用。
モテ男はトム・クルーズで恋敵はキャメロン・ディアスという豪華俳優陣。
ハリウッド映画だけあってオリジナルよりも洗練されていて派手なシーンが多く面白いですが、オリジナル版どちらも鑑賞してて見比べてみても面白いです。
Todo sobre mi madre(トド・ソブレ・ミ・マドレ)/スペイン/1999年
スペインのペドロ・アルモドバル監督が手掛けた映画。
シングルマザーであるマヌエラが息子を不慮の事故で失くしてしまう。バルセロナで息子の父親を捜す中で、様々な困難に立ち向かう女性たちと出会い、生きる意味を取り戻していく。
アルモドバル監督自身はゲイであることを公表しており、彼の作品にはLGBTをテーマにした作品も多いです。
そしてこちらもその一つ。
ペネロペの役柄は、主人公マヌエラが出会う教会のシスター。
ここでは弱い立場に置かれながら必死に生きる若い女性を演じています。
様々な状況下でも強く生きる女性たちが描かれており、生きる気力を与えてくれる作品です。
Blow(ブロウ)/アメリカ/2001年
ジョニーデップ主演のノンフィクション映画。
1970年代に麻薬密売人として名を馳せたジョージ・ユングの半生記。
このジョージ・ユングが出会うこれまた美しい女性がペネロペが演じるマーサ。
マーサには別に婚約者がいましたが略奪という形で二人は結婚します。
目を見張るほどの美しくゴージャスな女性という役どころはぴったり。
ですがこの映画にかんしては、伝説の麻薬密売人を青年期から老人になるまで演じきったジョニー・デップの方がインパクトが強かったです。
Noel(ノエル)/アメリカ/2004年
俳優チャズ・パスミンテリの監督デビュー作。
舞台はクリスマスのNY。
主演のスーザン・サランドン演じるローズは母親の介護に手一杯。一方のペネロペ・クルス扮するニーナは恋人の束縛にうんざりしていた。孤独なクリスマスを過ごす彼女たちを偶然が引き合わせ、不思議な出来起こり出す。
昔ぼっちでクリスマスを過ごした年に民放テレビで観たのを思い出します。
孤独を知る人には染みる映画だと思います。
個人的に好きなシーンは下着姿にハイヒールのペネロペが恋人の前でラテンな音楽を踊るシーン。
好きすぎて何度も巻き戻し観るほどです。
因みにペネロペが踊っているラテン音楽はSonora CarruselesのMicaelaという曲でコロンビア出身ののサルサグループです。
因みに恋人役は『ワイルド・スピード』などで有名なポール・ウォーカー。
彼は2013年に自動車事故で亡くなっています。
Volver(ボルベール〈帰郷〉)/ スペイン/2006年
ペドロ・アルモドバル監督による、複雑な家族の在り方と母としての愛を描いた作品。
またペネロペは主演女優賞にノミネートされました。
心に残る場面はやはり、ペネロペ演じるライムンダがボルべ―ル(帰郷)を歌うシーン。
彼女の普段の声とは違う低く力強い歌声に驚きました。
この年代あたりから、気が強く化粧の濃い、いわゆる他国の人々が想像する『ザ・スペイン人女性』という役柄が増えてくるように思います。
それにしてもこの映画、血縁関係のある女性陣が多いにも関わらず、ぺネロペが独壇場で唯一の美人というなんとも謎なキャスティングでした。
スペインで親戚の女性陣が集まるとこんな感じなんだろうな・・・というスペインでの生活模様が垣間見れる作品でもあります。
Vicky Cristina Barcelona(それでも恋するバルセロナ)/スペイン・アメリカ/2008年
バカンスでバルセロナを訪れたアメリカ出身のヴィッキーとクリスティーナは友人同士だが恋愛観は正反対。そんな二人がスペイン人のある男に入れ込んでしまうというドタバタ恋愛劇。
ほぼ全編英語ではあるものの、一部に関してはスペイン語も出てきます。
それがペネロペ演じる才能あふれた美しいスペイン女性マリア・エレーナが登場しているシーン。
あのスカーレット・ヨハンソンが霞んでしまうほどの存在感。
他の主役勢を喰っていただけあり、アカデミー賞助演女優賞に選ばれました。
個人的にストーリーとしてはあんまりでしたが、ペネロペが出ているので見ました。
旅行好きやバルセロナに興味がある方にはおススメです。
ちなみにこちらもペネロペの元夫役は現夫のハビエル・バルデム。
いわゆるスケコマシですが、女性関係のトラブルに自身が振り回されて心休まらない役柄が憎めない感じです。
それではお気に入りのスペイン語の一幕を・・・
スカーレット・ヨハンソンに「あら、あなたも絵を描くの?」と聞かれペネロペが笑って
”Que si pinto dice” (私が絵を描くかって言ってるよ)
Los abrazos rotos(抱擁のかけら)/スペイン/2009年
こちらもペドロ・アルモドバル監督の作品。
視力を失った脚本家の14年前に起きた悲劇を回想する物語。
この監督の映画にペネロペが出演するのはこれで4回目。
それにしてもアルモドバル監督は自身の作品に以前出演した俳優を繰り返し起用することが多いです。
本作品のマテオは前々作「バッド・エドゥケーション」では変態牧師役でしたが、今回はペネロペの想い人。役どころが多彩です。
Pirates of the caribbean: On stranger tides(パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉)/アメリカ/2011年
ジョニー・デップ主演パイレーツ・オブ・カリビアンの4作目。
ジャック・バウアーがペネロペ演じる女海賊アンジェリカに巻き込まれる形で「生命の泉」を巡り航海に出る。
こちらも全編英語ですが、ペネロペのスペイン語訛りの英語にときめきます。
それにしても・・・女人禁制といわれる海賊船の中で、あの露出した恰好。
ツッコミどころ満載でしたが、ファンタジーだから良しとします。
おわりに
以上、ペネロペ・クルス出演作品のご紹介でした。
調べていたら、まだまだ観たことのない出演作品が沢山ありました。
折角自宅に籠っているので、何か観てみようかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。