こんにちは、メキシコ在住のスナです。
今回のテーマは「食材の消毒」 です。
(スペイン語では”Desinfectante")
現地では当たり前の習慣ですが、イソジンみたいな液に漬けてから食べるという行為に当時はびっくりしました。
ここでは、
「食材を消毒ってなんで?」「何をどうすればよいの?」
という疑問についてレポートします。
目次
1. そもそも何のために消毒するの?
土壌にはバクテリア。下水利用説も。
メキシコの土壌はバクテリアが多く潜んでおり、そこで栽培される食品にも付着しています。
場所によっては下水を使用していることもあり、決して衛生的とは言えない環境で栽培されています。
また、商品は梱包されない状態で運ばれることが多く、配送過程でもかなりの汚れが付着します。
実際に、トラックにそのまま食材がのせられていたり、網目の大袋を汚い床に置いてあったり、といった光景をよく目にします。
2. どの食材が消毒必要なの?
生で食べる野菜や果物のうち、皮をむかないものは消毒を!
「調理せず生で食べる野菜や果物」は消毒が必要です。
例えば、レタスやイチゴなど。
オレンジやアボカドなど、皮をむいて食べるものでしたら必要ありません。
ただ、皮の部分は汚れているので、しっかり洗ってから皮をむきます。
メキシコ人は洗剤でゴシゴシ洗っていますので、それにならって筆者もゴシゴシしています。
他に、肉・魚類の殺菌にも利用できます。
洗浄済みの食材はそのまま食べてもOK
この消毒作業、厄介なのは、
「ちょっとサクランボでもつまみたいな」とか、
「一品足したい!サラダでも・・」
といった時に10分待たなければなりません。
日本だったら秒で済むのに・・・
そんな筆者の様な待てない人のために、消毒済みの食材も多く揃っています。
若干割高となりますが便利です。
写真(袋入りのほうれん草)のように、
"LAVADA Y LISTA PARA COMER (洗浄済み。そのまま食べられます)”とあれば、基本洗わずに食べることができるので手間が省けて便利です。
3.消毒剤はどこで買えるの?
スーパーや薬局、八百屋などで購入できます。
種類は色々とありますが、筆者がよく購入するのはこちら ↓
MICRODYNという商品です。
値段はこちらのの15ml容器で18ペソ(90円)くらいです。
4. どうやって消毒するの?
消毒方法は規定量の液を水にたらして漬け置きするだけ
以下は筆者が使用しているメーカーの一例です。
◆水:1リットルにつき1滴:15分間漬け置き
メキシコでは水道水をそのまま飲むことができません。
この液剤に漬ければ飲み水にできるそうですが、一般家庭では水ボトルを購入して飲んでいます。
◆食材:1リットルにつき8滴:10分間漬け置き
こちらが野菜や果物を消毒する目安です。
◆その他:20リットルにつき20滴:15分間漬け置き
調理器具やベビー用品(まな板、哺乳瓶など・・・)を消毒する時に適用します。
液剤ボトルの後ろに説明書きがあります。
実際に消毒してみた
サラダに使うトマトを消毒してみました。
水に液体を入れると茶色く色が出ます。
(写真のトマトは浮いて上が出ています・・・フタをかぶせるか、ひっくり返して全体が漬かるようにしています)
このまま10分放置した後、そのまま食べてOKです。
ここで一旦洗いたいところですが、水道水で洗うと消毒した意味がなくなってしまいますので洗い流さずそのままで食べます。
どうしても気になる場合はミネラルウォーターですすぐと良いかと思います。
5. 気になる健康への影響は?
成分は銀イオン。体内に取り込んでも問題ないとされている
消毒剤を口に入れるとのことで、健康への悪影響が心配になりますね。
手持ちの商品で成分を確認してみたところ、
「Plata ionizada (=銀イオン)」
とありました。
銀イオンは多くの細菌を分解して死滅させる効果を持ちます。
抗菌剤のほか食品添加物としても使用されており、人体への安全性も確認されています。
6. おわりに
実はそんなにちゃんと消毒してない件
正直なところ、我が家では上記のようにしっかり消毒・・・していません。
最近まで正しい使い方を知らず、消毒後に水道水で洗い直していたし、
10分も待てない時もあるし、
消毒せずにそのまま食べちゃったりしたこともあります。
ただメキシコに旅行で来た方や、住んで日が浅い方はお腹を下してしまうことがあるので、ちゃんと消毒してから食べることをお勧めします。
長く住んでいて問題がなくても、寄生虫がお腹の中に・・・ということもあるので、やはり消毒しないといけませんね。
(ちなみに先日検査しましたが寄生虫はいませんでした・・・ヨカッタ)
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。