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【メキシコ防犯対策】乳児連れで外出する時に気を付けていること《犯罪発生率が日本の20倍といわれるメキシコにて》

メキシコ情報を発信しています。

 

今回は防犯対策をテーマに、普段の生活の中で気を付けていることをお話しさせていただきます。

 

我が家のメキシコ人家族は、メキシコ人の中でもかなり治安に対して敏感だとおもいます。

 

それに影響を受け、筆者自身もすっかりビビりになりました。

 

そんなチキン家族のとある休日について語ってみたいと思います。

 

大げさと言われるかもしれませんが、こんな家族もいるんだなと思って読んでいただければと思います。

 

 

はじめに ~どんな犯罪があり、何を気を付けるのか?

昨年2019年はメキシコ国内の殺人件数36,000件、1980年以降で過去最悪の数字を記録しています。

 

邦人の犯罪遭遇件数は毎年100件を超えています。

 

そして2020年に入り新型コロナによる失業率の急上昇でさらに治安が悪化しています。

 

メキシコで生活する上で常に気を付けなければならないのは大きく3つ。

 

①盗難 ②強盗 ③誘拐

 

です。

 

これに対して気を付けるべきことは以下の通り。

 

①常に危機感を忘れず ②目立たす ③行動のパターン化を避ける

 

上記の点を念頭に、各シーン別でどのような対応をとっているのか、細かく追っていきます。

 

ある休日のスケジュール

・銀行で諸手続き

   ↓

・どこかでランチ

   ↓

・ショッピングモールでブラブラ

   ↓

・買い物

 

時間帯

夜遅い時間は避ける

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夜間の外出は子連れでは避けています。

 

移動中が危ないことはもちろんですが、飲食店やショッピングモールで強盗が出る時間帯は閉店間近のほうが多いです。

 

実際に日本人もよく利用するショッピングモールで、高額商品を扱う店舗が強盗に遭っています。

 

車での移動

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移動手段は車、タクシー、公共機関、徒歩など・・・

 

今回は自家用車での移動とします。

 

注意事項が多すぎるので箇条書きします。

 

走行中

➢ 乗車したらすぐに鍵をかける

 

➢ 街中を走行中は窓を全開にしない

 

➢ 窓際に貴重品を置かない

 

駐車時

車上荒らしが頻発しているので要対策です。

 

➢ 盗難アラート装置を取り付けておく

 

➢ 駐車している車が少ない場所や、見えにくい場所は避ける

 

➢ 路上駐車はリスクあり。高くつくがバレットパーキングがベター

 

➢ 荷物は置いていかない

メキシコでは、たとえ数分コンビニへ寄る時でも荷物を置いていくことはNGとされています。

 

むかし、メキシコ人家族が安物のアウターを置きっぱなしにして盗まれたそうです。

痛手なのは、盗まれたものより車の鍵を壊されること

 

トランクなら大丈夫だろうと思いきや、電子機器の有無を感知するレーダーを以ってトランク内部に盗めるものがあるか確認しているんだそう。

 

というわけで何も置かないのがベストです。

 

ちなみに我が家はチャイルドシートも座席に置きっぱなしにしません。

あれ結構高いですから・・・単独で売れるものだし。

 

 ➢ 素性が分かる書類を車内に置きっぱなしNG

例えば水道料金の請求書。これで住所がバレます

 

特にバレットパーキングを利用する時は注意です。

 

➢ ガソリンスタンドには寄らない

これが結構大事なのですが、子供を連れている時にはできるだけ行かないようにしています。

 

ガソリンスタンドの給油中を狙った強盗が最近多いためです。

 

普段から平日の通勤時に給油しています。

 

帰宅時

➢ 車庫入れ時は周囲を良く見る

自宅へ到着後、扉付きの車庫へ入る際に紛れて中に入り込み、狙われることがあります。

 

警備なしやレジデンスでない場合は要注意です。

 

銀行での諸手続き

いろいろとトラブルの多い銀行の手続き。

 

平日は仕事のため、どうしても土曜の午前中が唯一のチャンスになります。

 

そんな時に気を付けていることはこちら。

 

➢ 銀行から出た後に人気の無い場所に行かない

 

➢ まとまった現金を引き出さない

銀行から出たところを狙うのが強盗の常套手段。

 

銀行スタッフがグルで現金を引き出した人間を外にいる仲間に伝えていることもあるそうです。

 

現金を全く引き出さないのは難しいですが、銀行やATMでまとめて下ろすと狙われるので、買い物ついでに会計レジで小分けにして下ろしています

 

詳しい情報に興味がある方はこちらの記事をご参照ください。

sunana.hatenablog.com

 

飲食店でランチ

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子供は安全な位置に

 ベビーカーは座席の奥に置き、タイヤロックをかけます。

 

荷物から目を離さない

荷物を置いて席を外すのは絶対NG。

椅子にバッグを掛けるのもNG。

 

ファミリーレストランに良くある、長椅子のボックス席も注意です。

長椅子の向こう側から盗られることがあります。

 

筆者の場合は、ショルダ―バッグをかけたままの状態で背中と座席背もたれの間に置いています。

 

物売りに注意

店内に物売りや物乞いが入ってくることがありますが、自分たちの席を通る際は注意しています。

 

ショッピング

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子供はベビーカーまたはだっこ紐

乳児は必ず離れられない状態にしておきます。

 

メキシコでは迷子や親からはぐれた子供だけでなく、親の目の前で子供を強奪していくケースもあり。

 

貴重品の管理

買い物時の注意は、やはり手荷物。

 

気をとられている間にハンドバッグから財布や携帯をすられることがあります。

 

筆者の場合、友人と2人でショッピング中、気付いたら友人のハンドバッグが空いており、財布がすられていました。

 

人が不自然に近づいた記憶もなく、どのように盗られたのか?

ずっと一緒に回っていたのに、全く気付けず。

 

相手は盗みのプロ。

彼らが自分を狙っていると常に意識しておかなければならないと痛感した出来事です。

 

ちなみに携帯電話をジーンズのポケットに入れるのもNGです。

 

買い出し

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ショッピング時と同様の注意点に加えて、2つ気を付けたいことがあります。

 

大きな荷物は預けるのがルール

スーパーの一般ルールとして、店側による盗難対策として大きなバッグは持ち込みが原則禁止されています。

 

Paquetería(パケテリア)という預け場所へ行くとスタッフが1名。

後ろに扉や鍵のないロッカーがあり、そこに客毎に荷物を入れます。

 

・・・が、物がなくならない保証もないので貴重品や高価な物は預けてはダメです。

 

お会計時にレジで現金を下ろす

こちらは上述したレジで小分けに現金を引き出す方法です。

 

おわりに

以上、我が家が普段行っている防犯対策をお話ししました。

 

現地に詳しい方は「やりすぎ」「ビビりすぎ」もしくは「(読み手を)ビビらせすぎ」と思うかもしれません。

 

確かに我が家は犯罪に対して過剰にナーバスになっている自覚しています。

 

しかし、今まで遭った被害や周辺で実際に起こっている状況から、気を付けすぎるに越したことはないと感じていますし、ここまで気を付けていても犯罪に遭うときは遭うのがメキシコです。

 

全ての項目をマストで行うというよりは、常に意識はしながらも余暇を楽しめるようになれたら良いのではと思います。

 

最近気が緩んできた自分を戒めるためにもこの記事を書きました。

 

ご参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。