メキシコに関することを雑多にお届けしています。
本日は、気になるニュースをスペイン語と共にご紹介していきます。
記事タイトルはコチラです:
『ソカロで独立記念祭に向けた飾り付け始まる』
記事のテーマ
メキシコ大衆紙Milenioの8/21付け記事です。
En el Zócalo, por fiestas patrias, comienzan a colocar alumbrado
和訳:ソカロで独立記念祭に向けた飾り付け始まる
記事の概要
来月9月16日の独立記念日に行われる祭事に向けて、メキシコ・シティのソカロ広場の飾り付けが始まった、という記事です。
装飾は8月中に完成させ、9月1日に点灯式を行う予定。
記事の背景
メキシコを知る人には毎年おなじみのこの光景。
知らない方には何のことやらですので、この記事の背景を少しお話しします。
メキシコは、西洋諸国によるアメリカ大陸を発見した15世紀以降、長きに渡りスペインの植民地でした。
1810年9月15日にイダルゴ神父らによってスペインからの独立を求める革命運動を宣言。翌日から革命が始まったことにより、現在この日がメキシコの独立記念日となっています。
9月15日から前夜祭が始まり、街中でお祭り騒ぎとなります。
中でも盛り上がりを見せるのがこのソカロ広場。
理由は、9月15日の23時にソカロ広場に面した国立宮殿からメキシコ大統領が民衆の前に登場。
『Viva Mexico!(メキシコ万歳!)』と叫ぶパフォーマンスが行われるためです。
これをGrito(グリート/叫び)と言い、数万人がここに集結します。
なぜ記事になっているのか? ~個人的考察
多くのメキシコ国民が楽しみとしている一大イベントではありますが、なぜ『飾り付け始めました』がわざわざニュースになっているのでしょうか?
現時点で収束が見えないコロナ禍で、メキシコのロペス・オブラドール大統領がGrito(グリート)を含むイベントを決行することを先月末に発表。
3密と感染拡大を引き起こしかねないと批判的な意見もあり、特に注目が集まっているためと考えられます。
☆その時のスペイン語記事がコチラ☆
アクセス
ソカロ広場はメキシコ・シティの旧市街の中心にあります。
● メトロで行く場合 ●
2番線(ブルー)のZocalo駅で下車
● 車で行く場合 ●
目的地周辺は常に混み合っており、駐車場を探すのは困難。
自家用車よりタクシーで行くことをお勧めします。
ご注意☆独立記念祭の当日はソカロ周辺は交通規制がかかります。
☆ご参考☆ソカロ広場正面にある大聖堂についての記事です
☆ご参考☆ソカロ広場周辺にある観光地紹介の記事です
気になるスペイン語
では最後に、個人的に気になった&調べたスペイン語表現をつぶやいていきます。
➢ colocar los adornos y alumbrado 装飾・電飾を取り付ける
動詞ponerを使うのかと思いきや、colocarで表現されていたのでなるほどな~と思いメモ。
記事後半ではalumbradoの同義語としてfocos led (LEDライト)と出てくる。
➢ fiestas patrias 祖国の祭典
この表現でdía de la Independencia (独立記念日)のことと分かる。
➢ plancha de Zócalo ソカロ広場
plazaでなくplanchaとの表現が気になりメモ。
➢ Secretaría de Obras (メキシコ・シティ市政府の)公共事業部門
➢ el padre de la patria 祖国の父
メキシコでは、祖国の父と言えば独立戦争を叫んだミゲル・イダルゴ神父しかいない。記事内ではhéroe de la Independencia(独立の英雄)とも表現されている。
➢ el siervo de la nación 国家の奉公人
一方でこちらの呼び名はもう一人の独立運動の英雄ホセ・マリア・モレロス。
siervoは奴隷という意味だが、モレロス本人がそう呼ぶよう指示したとされている。
➢ se prevé 準備する
この単語を見て、過去形?どんな活用?分からなかったのでメモ。
現在形三人称単数。ネイティブでも間違いやすい活用らしい。
活用:yo preveo/tú prevés/él prevé...
短い記事でも、色々と見慣れない表現がいっぱい出てきて楽しいです。
もっと勉強しないとと思います・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。